漫画やアニメの感想と考察

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35歳の少女 5話感想

 今回はかなり望美が成長したと思います。

 大人たちのごまかした気持ちを純粋な目で見透かす。そして純粋がゆえに正直に言ってしまい心の余裕の無い大人たちをついつい追い詰めてしまう。

精神年齢がまだ幼いがゆえの純粋で真っ直ぐな言葉が大人たちにはグサクザ刺さり、つい望美に八つ当たりしてしまうのだと思います。

 

 カセットテープに込められた昔の母の教えが望美を成長させ、それで結人君を救っています。

 

 それとはりカギになるのはモモという小説。

 

 それにしても望美と結人が付き合うことになるなんて。4話の次回予告ではてっきり愛美のことが好きなのとばかり。もしくは望美があまりにもしつこくアプローチするから愛美と付き合うフリをして回避するのかと思いきやそんなことはなく。

 

 愛美と結人と望美の居酒屋のシーンはどこか新鮮でしたね。3人だけで集まるシチュエーションなんてなかなか無いし。それに望美だけオレンジジュースなのが可愛い。

 そこから愛美のダメンズ元彼話からの望美との喧嘩。ここはちょっと姉妹ゲンカっぽくて良いシーンだなぁと思いました。一見仲が悪いように見えますが、今まできょうだいゲンカすら出来なかった分むしろ姉妹らしいことが出来たのではないでしょうか。

 にしても愛美の男運が無さ過ぎる。というよりかは彼女は尽すタイプだし頼られるとつい嬉しくなってしまう。何より愛が重いのでもしかしたらそれも原因の一つかもしれません。ダメンズ製造機的な。

 母はいつもの姉の面倒ばかりで、なかなか愛美は構って貰えずに寂しい思いをしていたのだと思います。

 それ故に愛される為、必要とされると嬉しくなり、都合良く使われているのにも関わらず頼りにされているのだと勘違いし、いつも都合の良い女扱いをされてきたのだと思います。

 そう考えると愛美ってかわいそうな子ですよね。私も母にほったらかしにされていたので少し共感してしまいます。

 それにしてもやっと愛美が吹っ切れてくれて良かった。あんなクソ男さっさと捨てちまえ。

 オフィスで資料をばら撒くシーンはとてもカッコ良かっです。

 

 望美が帰宅してから愛美と会ったことを知った母はなんだか切なげな表情をしていたように見えました。私とは会ってくれないのに望美とはあっさり会うんだ…みたいな。

 

 一方の今村家はもう家庭崩壊寸前というかしちゃいましたね。進次は青森に飛ばされるし母の加奈は痺れを切らして出ていくしで。

 でもこれで逆に引きこもりの達也にももしかしたら変わるかもしれませんからね。とかいいつつ100万円で本当に整形するんですかね?なんか怪しい。

 

 望美と結人の話に戻りますが、結人はあくまで望美の純粋無垢がゆえの言葉に救われているだけなので今後望美の精神年齢が年相応になったら結人は本当に愛することが出来るんでしょうかね?

 望美も大人になってしまったらあんな優しい言葉を投げかけることは出来るのでしょうか…

 もしかしたらそれを見越してお母さんは2人の交際を反対したのかもしれないですよね。

 だって結人君と付き合うのがダメだとは言ってないし。(2人がお母さんに交際を申し込んだ時に猛反対したけれど)

  お母さん自体、望美のことで精一杯になっているあまり愛美や進次をついついほったらかしにしてしまった結果2人は母から離れて行ってしまった為、努力のかいがあって目覚めた望美を大切にするあまり手放したくない気持ちが強いのだと思います。あなたまで私を1人にするの…みたいな。

 だからこそ望美に

「私と結人君、どちらかを選んで。」

 などと言ってしまったのです。

 もちろんどちらかなんて選べるわけがないですよね。だって恋人と母親は違うじゃないですか。

 それでも結局反抗期の娘のように望美は家を出て行ってしまいました。

 家を出た後望美の足は震えていました。当然です。初めての家出ですから。初めて親元を離れるわけですから。

 これからは結人君との同棲生活が始まりますがまた一波乱ありそうですね。

 

 こういう人間臭い作品、私は好きです。過保護のカホコと同じ脚本家と聞いて驚きましたが望美の母親はまだカホコ母よりはだいぶマシだと思います。あっちは完全に毒母ですからね。

 望美ママは威圧感は半端無いですがきちんと望美のことを考えていますからね。かなり過保護ですが。

 

 今後どうなっていくのか。次回予告でも気になるシーンがたくさんあり実に楽しみであります。