漫画やアニメの感想と考察

アニメや漫画の感想と考察をただひたすらするだけの自己満ブログです。

劇場版ヴァイオレットエヴァーガーデン 感想

 公開日からだいぶ経っていますがやっと観ることが出来たので感想を想いのまま書くことにしました。観た直後に書いていますのであまりまとまりのない感想になるかもしれませんが、そこはご了承下さい。

 尚、こちらはネタバレを含みますのでまだ観ていない方はご遠慮下さい。

 ちなみにですが原作は未読でアニメと外伝とOVAは試聴済みです。未視聴の方は是非↓

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 まず、一番の感想はただただ素敵な作品をありがとう…という気持ちでいっぱいでした。

 田舎とはいえコロナが流行っている事もあり、なかなか行くタイミングを決められなかったのですが遂に観に行く事に。

 やはり行って良かった。あの綺麗な映像を映画館で観れて良かった。もちろんBlu-rayは購入しますがやはり家のテレビで観るよりも映画館だと音響も相まって迫力があり、とても見応えがありました。

 ストーリーはもちろんのこと、やっぱり何と言ってもとにかく作画が美しい。水面の揺れや光加減、植物などの自然描写の細かさは勿論、キャラクターの動きがとても繊細で感情が伝わってくるようで。

 アニメも映画並みのクオリティだったのに劇場版は更にそれを超えて来て驚きました。

 それに何よりあの中世ヨーロッパのような世界観が良いですよね。

 とまあもっと語りたいですが語彙力が無いしまだ1回しか観ていないのであまり細かい映像のところはまた観た時にでも。

 

 ストーリーの感想

 原作が未読なので、まさかギルベルトが生きているとは思いもよりませんでした。キービジュアルや予告などでは眼帯を付けたギルベルトがチラッと出て来てはいましたが、まさか生きていたとは。

 てっきり爆発の影響などで記憶を失いヴァイオレット達に会うことが出来なかったのかなぁと勝手に考察していましたが、そんなことはなくただヴァイオレット達に合わせる顔が無かったとのこと。

  

 

 ブーゲンビリアとヴァイオレットのシーンも良かったです。アニメではとにかく冷徹な感じであまり良いイメージが無く、正直ブーゲンビリアはあまり好きではなかったのですがヴァイオレットにも感情があることを知り戸惑いつつも不器用にヴァイオレットに寄り添う姿は少しほっこりしました。

 特に船のシーンは良かったです。ブーゲンビリアとギルベルトが幼少期に船に乗っていたときの遺品をヴァイオレットに見せるシーンで、ヴァイオレットが帽子を見て、これもギルベルトが被っていたものなのですねと心躍らせていましたがそれはブーゲンビリアの物で一瞬真顔になるシーンなんかはついにやけちゃいました。

 そんなこんなでまた冷たかったブーゲンビリアもギルベルトの死があり少しは優しくなったのでしょうかね。

 

 ホッジンズはやっぱりヴァイオレットのお父さんでした笑

 今のヴァイオレットがあるのはギルベルトはもちろんですが、やはりホッジンズの存在も大きいと思います。アニメでは様々な助言をヴァイオレットにしていました。

 ヴァイオレット自身はあまり自覚はしていないかもしれませんが、ホッジンズに気付かされた事は多いような気がします。

 アニメの13話の航空祭のホッジンズの手紙に「娘が出来ました」と天国にいるギルベルトに向けて、ヴァイオレットはもう俺の娘だみたいなことを言っていたので本当にお父さんなんですよね…ヴァイオレットはどう思っているのかはわかりませんが…

 だからこそ今後ヴァイオレットがホッジンズの偉大さを気付く事があれば良いななんて思ってます。

 

 最後の花火のシーンなんかは嬉しいようでちょっと切なかったです。

 

 まあなんといっても劇場内全体が涙したシーンはやはり病気の男の子が亡くなるシーンですかね。

 病気の男の子、ユリス君は自分の死期を悟っておりそれ故に家族や友達に素直になれずつい冷たい態度を取ってしまいます。そんな自分がもどかしくなりヴァイオレットに手紙の代筆を依頼しました。

 ユリス君は自分が亡くなった直後皆に渡して欲しいとヴァイオレットに告げましたが、ユリス君が亡くなる日ヴァイオレットはギルベルトを探しに遠い島に来ていました。その為ヴァイオレット自身で渡すことは出来ませんでしたが、アイリスとヴェネディクトが無事に届けてくれました。

 ユリスの親友、リュカ君へのお手紙を書くことは出来ませんでしたが電話が2人の想いを繋げてくれました。

 ここのシーンで思ったことは、やはり手紙というのは普段言えないことを手紙なら伝えられるということです。私にも身に覚えがあります。家族と喧嘩した次の日、なんだか対面して謝りづらくて…でも手紙なら謝れるような気がして…。照れ臭くて普段言えない感謝の気持ちなども手紙でなら伝える事ができますよね。それを視聴者に伝えたかったのではないでしょうか。

 今後、電話が普及し手紙という物は廃れていきやがて手紙を書くという機会がなくなってしまうかもしれないけれどそれでも手紙という手段ならば、なかなか言えない本当の気持ちを家族や友人、愛する人に伝えることが出来るということを改めて教えてくれる素晴らしい作品です。

 まだ見ていない人達に布教したい作品でもあるし、なんといってもまた観たいと思いました。

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